昔は男の子の定番趣味だったカブトムシ・クワガタ飼育。ムシキング等の影響もあり今では老若男女問わない趣味となりました。
大人になってお金に余裕ができた結果、より本格的な飼育・繁殖の沼にハマった人も多いのではないでしょうか…?
そこで今回は、今回はカブクワ飼育歴20年を超える筆者が「カッコ良くて美しいおすすめクワガタ11選」を紹介していきます
この記事では筆者が飼育しているクワガタだけではなく、クワガタ・カブト専門店『ドルクスダンケ』さんにも画像提供して頂きました。
各クワガタの飼育方法なども説明していますが、詳しい飼育・繁殖方法などは別記事で詳しく解説しているので是非参考にしてください。
オオクワガタ
まず最初は(国産)オオクワガタ。老若男女問わず入門種としておススメです。
かつては1匹10万円を下らなかった時代も今は昔…。今では飼育下で繁殖された個体ならホームセンターで1,000円前後で手に入るようになりました。
70mmを超える大型の個体や、大型になるように育成された有名な血統でも数千円で手に入るので、大きな個体の育成にチャレンジするのもOK。
野生の個体は残念ながら悪質な採集が増えたこともあり、かなり減少してしまいました。
しかし、育成・繁殖がとにかく簡単で、菌糸ビンを使用した大型個体の作出方法も確立されており、繁殖個体は多くが市場に出回っています。
夏場の直射日光は厳禁ですが、常温飼育も可能。
今では入門種として知られるメジャーなクワガタです。
外国産のオオクワガタも人気。上の写真のグランディスオオクワガタは特に大型になる種類として知られています。
他にも同じく大型種になるアンタエウスオオクワガタ(通称アンテ)や、極太の大あご個体が有名な中国原産のホペイ(ホーペ)オオクワガタなども人気です。
やや気性が荒い以外はオオクワガタと同様に飼育できますが、グランディスやホペイは国産個体との交雑も可能なため注意が必要。
特に野外への放虫は厳禁です。国内でも定着可能なため、問題になれば輸入だけでなく飼育禁止になる可能性も非常に高くなりますので絶対に辞めましょうね!
ヒラタクワガタ
オオクワガタに次いで国産ではヒラタクワガタも人気の種類。
外国産のオオヒラタも人気ですが、筆者はあえて渋めの国産を推したいところ。フォルムが完成されていますよね…。
オオクワガタと基本的には同じ方法で飼育することができますが、とにかく気性が荒い種類です。
メスと一緒に飼っていると頭を切り離してしまうことも多いため、ペアリング(交尾させる期間)以外は単独飼育が前提です。
外国産ではフィリピンのパラワンオオヒラタクワガタ、
スマトラオオヒラタなどは100mmを超える大型のヒラタクワガタとして人気。
ゴツくて強いクワガタを育てたい方におススメの種類です。
ニジイロクワガタ
まず最初に紹介するのはオセアニア原産のニジイロクワガタ。オーストラリア産のものが最も流通しています。
その名の通り、虹色の光沢がハンパない種類です。色虫系では一番メジャーで人気の種類ですね。
ホームセンターやペットショップの昆虫エリアでも良く販売されています。
全くクワガタを知らない人が見ると高価な種類に見えますが、実はこのニジイロクワガタは安くて買うのがめちゃくちゃ簡単なのです…!
外国産のため日本の冬季や夏季での常温飼育はダメですが、冷暖房の効いている部屋(20~25℃程度)であれば繁殖もとても簡単。
クワガタ産卵用のマットを適度に湿らせて固めに埋めておけばモリモリ産卵します。
幼虫もそのまま同じマットで飼育できますが、一般的な菌糸ビン(オオヒラタケなど)を使用すれば比較的大型の個体を簡単に育成できます。
見た目に華があるのに飼育も簡単!外国産の入門種におススメのクワガタですね。
また、ニジイロクワガタと同じような色虫系ではパプアキンイロクワガタもおススメです。
レッド系、ブルー系と、色別で売られることも多く、個性という意味ではニジイロクワガタよりバリエーションが多いかもしれません。
飼育方法はニジイロクワガタと全く同じで、こちらも入門種ですが、ホームセンターなどでは手に入りにくく、専門店やイベントなどに行かないと見つからないかもしれません。
とにかく小さくて可愛くて光ってる。完璧ですね。
タランドゥスオオツヤクワガタ
はい光りすぎワロタ…と。かつてオオクワガタが黒いダイヤと呼ばれましたが、その名前ならタランドゥスの方が相応しいでしょう。
カッコよさ、美しさ、強さと見た目を語るなら1位と言っても過言ではありません。
タランドゥスオオクワガタは、アフリカ最大のクワガタとも言われており、ギネスサイズは90mmを超える大型なクワガタです。
近縁種のレギウスオオツヤクワガタも人気種ですね。こちらはタランドゥスと比べて大あごが直線的でシャープな形状です。
飼育は冷暖房が効いた部屋であれば問題ありません。
繁殖難易度はオオクワガタやニジイロクワガタと比べるとやや高めですが、産卵にレイシ材やカワラ材という産卵木を使えばまず卵は回収できるでしょう。
昔はとにかく繁殖が難しい種類として知られていましたが、上記の繁殖方法が確立されてからは値段もだいぶ落ち着きました。
メタリフェルホソアカクワガタ
いやぁ…長い!
インドネシアの限られた地域に生息するメタリフェルホソアカクワガタ。
その特徴はなんといっても半分以上を占める大顎。見た目もそうですが名前がまず相当カッコ良いですよね。
繁殖方法はニジイロクワガタと同じく、クワガタ用のマットを固めに詰めて、交尾済みのメスを入れておけばOKです。
金属質な体にあまりにも大きい大あご…とにかく映えるクワガタですね。
ギラファノコギリクワガタ
検索【カッコイイ おすすめ クワガタ】ならこの種類を入れておかないと始まりませんね。
ギラファノコギリクワガタは最長で12cmにもなる世界最大級のクワガタです。
名前の通り日本にも生息するノコギリクワガタの仲間です。
飼育方法も近く、ニジイロクワガタのようにクワガタ用のマットに容易に産卵します。
飼育・繁殖自体は簡単ですが、幼虫から大型の成虫を育てるのは温度管理やマットの種類、血統などが左右して結構難かしい種類。
ギネスサイズ狙いに挑戦するのもいかがでしょうか?
マンディブラリスフタマタクワガタ
マンディブラリスフタマタクワガタはギラファと並び世界最大級のクワガタとして知られています。
外国産のクワガタと言えばセアカフタマタクワガタ(下写真)などが知られていましたが、ムシキングでかなり有名になりました。
フタマタクワガタは全体的に気性が荒いですが、褐色が混ざった色合いや大あご先端の二股、特徴的なフォルムなど魅力が詰まっています。
流通量も少なくないので、むし社やランバージャック等の専門店に行けばよほどタイミングが悪くなければ入手できます。
人と違ったセンスを見せつけたい方におススメのクワガタですね!
オウゴンオニクワガタ
もはやクワガタと言っていいのかすら不明(誉め言葉)のオウゴンオニクワガタ。
黄金のフォルムは戦車のようでもあり、宝石のようでもあります。
外国産のクワガタではかなり人気が高い種類ですね。
湿度によって色合いが変化するのも面白いです。霧吹きした飼育ケースの中では黒っぽく、外に出して乾いていくと黄金に変化していきますよ!
飼育・繁殖方法は、タランドゥスオオツヤクワガタと同じで、やや難易度が高いですが、レイシ材やカワラ材などを入手できれば産卵させられます。
外国産クワガタ好きなら一度はチャレンジしておきたいクワガタですね!
ヨーロッパミヤマクワガタ
日本のミヤマクワガタをさらにゴツくしたようなヨーロッパミヤマクワガタ。
その名の通りヨーロッパ全域に生息する大型のミヤマクワガタです。
今回紹介した中では成虫、幼虫の管理がやや難しく、涼しめ(20℃前後)での管理が必要になります。
温度管理さえできればクワガタ用のマットに容易に産卵させられます。
ただし、繁殖させる場合は夏場はワインセラーなどの設備も必要になるので少しハードルが高いですね。
とはいえ、根強いファンも多いミヤマクワガタ…そのフォルムに魅了されてしまう人も多いのも事実。
気合いいれてクワガタやるなら挑戦していきたい種類です。
ウエストウッディオオシカクワガタ
今回紹介したクワガタの中で唯一筆者が飼育したことが無いクワガタを紹介します。
ドギツい大あごの湾曲に印象的な二股、漆黒のボディを持つマンディブラリスフタマタクワガタです。
なぜ飼育したことが無いかというととにかく高い!(涙)
繁殖難易度も高く、流通量が少ないことから2023年時点でも1匹数万円は下りません。
とはいえ、それでもそれに見合うカッコよさを持っています。
産卵のスイッチがかなり入りにくいようですが、基本的にはタランドゥスやオウゴンオニクワガタに近い方法で産卵させられるので、今後流通量が安定してきたら値段も下がっていくかもしれません。
このクワガタを飼育している人を見かけたら拝み倒したくなります。
いやもう悪魔的ですよね…フォルムが…
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
メジャーな種類ばかりかもしれませんが、中にはこんなクワガタもいるのか…と思う方もいたでしょうか?
飼育するときはとにかく放虫だけはしないように!
外国産カブト、クワガタの放中はかなり問題視されており輸入、飼育禁止が冗談ではない話になってきています。最後まで責任をもって飼いましょう。
是非クワガタ飼育の楽しさを知ってください。それでは!
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