TOEIC800点は就活や大学院入試、昇格など『TOEICで優遇』されるシーンが増えてくるスコアです。
私も大学院受験、就活時は800後半のスコアでしたが、実際に英語力をPRできるギリギリのスコアがこのラインだと感じました。
しかし、私の大学入学当時のスコアはわずか400点ちょっと…
そこからTOEICを学習し始めて、4ヶ月ほどで840(約300点UP)まで到達できました。
TOEICを全く勉強したことない人にとって、800点は高いハードルに感じるかもしれません。
しかし、TOEICは勉強法と解き方の”コツ”を覚えればどんどんスコアが伸びていくテストでもあります。
この記事ではしっかり英語力の基礎を伸ばしつつ、TOEICを最短でスコアアップできる方法を紹介していきます。
就活、会社、転職とTOEICをキャリアの突破口にしていきたい人はぜひ一度お読みください。
はじめに|確実にTOEICスコアを伸ばす勉強法は1つだけ
『毎日欠かさずTOEIC学習を継続する』
極論、スコアアップの秘訣はこれに尽きます。30分でも良いので毎日継続すること。
一番大事で、ほとんどの人が出来ていないことです。
『スコアが上がらない。』
『勉強法がわからない。』
という人のほとんどはそもそも勉強していないのですから。
とはいえ、公式問題集は200問あるし、長文を少し解くだけでも疲れる…
勉強する気はあっても、なかなかモチベーションが上がらないのも事実です。
そういう人はスキマ時間を使ってTOEICの例文や単語が覚えられ、アプリで音声DLもできる『金のフレーズ』などを活用しましょう。
毎日継続するために、効率的でラクな勉強法を追求するのはどんな資格でも大切です。
500点前後のスコアであれば、
- 金フレで単語とTOEIC英文、リスニング基礎を習得(毎日)
- 時間が空いたときに弱点(文法、リスニング、長文)を強化する
- 試験前は模試ベースで本番に近い感覚で勉強する
を継続していきましょう。2ヶ月もあれば確実に100〜200点のスコアアップは見込めます。
【体験談】TOEIC500点台から1ヶ月で700点台まで上げた勉強法
ここからは、さらにワンランク上の800点までノンストップでスコアアップしていく方法を解説していきます。
リスニングの勉強法
リスニングはリーディングと違って、一度聞き取れるようになると能力が落ちにくいです。
理想は公式問題集のリスニングパートを毎日聞くことですが、難しければ金フレやTOEICのYouTube、PodcastでもOKです。
毎日継続できれば5〜10分でもOKですが、例え10分間でもリスニング力の成長を最大化できる工夫が必要です。
まずはリスニング力をアップする”聴き方”を解説していきます。
聴き込む勉強法|Part2〜4の1問繰り返しが効果的
『リスニングを10分間勉強する』
どういう方法が思い浮かぶでしょうか?
10分間で出来るだけ問題をこなす?
TOEIC英語が完全に聞き取れるならそれでも良いですが、まだ発展途上の人(リスニング400以下)の人は、確実に1問を聴き込む勉強法が効果的です。
Part2の質問応答から始めるのがとっつきやすいでしょう。
1問1分ほどで終わりますが、質問文から回答3つを完璧に聞き取れるまで1つの音声を繰り返します。
リスニング能力を上げるということは『聞き取れない部分を潰していく』ということ。
”今まで聞き取れなかった部分が聞き取れるようになる”という状態になって初めて次のステップ、次の問題へ進みます。
Part2になれたら、次はPart3、4の長文へ。
そしてTOEIC英語に慣れてきたら問題ベースの演習に移行していきましょう。
また、”聞き取れないまま次々と新しい問題を解いていく”というのが最悪の勉強法です。注意しましょう。
冠詞とリエゾン、省略のリスニング
英文を繰り返して聞くことで、英単語を文字だけではなく『音』として認識できるようになります。
聞き取れる英単語を増やしていくことも大切ですが、リスニングパート400点以上を目指すなら、冠詞(aやtheなど)やリエゾン(音の連結)、省略部分をしっかり聞き取れるようにトレーニングしましょう。
以下の例題を見てください。
My wife always makes me a meal, but I have to do it by myself because(‘cause) she‘s gone on a trip.
簡単な文章ですが、いくつか聞き取りづらい単語が混ざっています。
まずは冠詞(”a”や”the”)の聞き取りです。
リスニングトレーニングでは、こういった冠詞も完璧に聞き取れるまで続けてください。
正解文を見ながらでもかまいません。
また、“a”など母音を含む単語は前後の単語と繋がることが多くなります。リエゾン、リンキングとも言われますね。
例えば、”an apple”なんて場合、”アン アポゥ”とは発音されません。
n(ヌ)の発音に、a(ア)の音が連結してna(ナ)という発音『アナポゥ』と聞こえます。
リエゾンもハイレベルなテキスト、ネイティブに近づくほど強くなります。
リエゾンの認知も聞き込んだ量に応じますので、意識してリスニングしていきましょう!
最後が短縮形です。例文では、‘sとbecauseの2つがあります。
be動詞や現在完了(I’veなど)、助動詞(He’d (would)など)の短縮形は、聞き取れないと時制が把握できなくなるので、問題の正答率に直結します。
また、becauseなど、口語で一部省略されやすい英単語にも要注意!
ここ数年TOEICは、『簡単すぎる』『英語力を測れない』という指摘からか、ネイティブに近づけた問題改変が続いています。口語ベースの発音や問題文はどんどん増えていくでしょう。
YouTubeやPodcastなど、生の英語に触れるのも良い勉強になりますよ。何より楽しく英語学習できますね!
【中上級向け】英語力強化に最適なYouTubeチャンネル厳選5選【目的別】
リーディングの勉強法
リーディングはやはり公式問題集ベースで勉強していくのがベストです。
自分のキャパを超えないように”こなせる量”の教材に絞りましょう。
しっかりと解説を頭に入れていけば、公式問題集を繰り返すだけでもTOEIC800レベルの英語力は十分身につきます。
ただし、文法や英単語、長文など自分の弱点を強化するために単元ごとにテキスト、問題集を買うのはOKです。ここではPart毎の弱点克服に必要なことを解説していきます。
Part 5、6の正答率アップに必要なこと
Part5の得点を伸ばすには、問題数をこなすことと、時間感覚を養うことが必要です。
1問に許される時間はおよそ15〜30秒程度。英文法をマスターするだけではなく、常にこのスピード感で問題をこなすことが重要です。
ある程度英文法をマスターしている方の演習には『TOEIC TEST 900点特急 パート5&6』がオススメです。私もTOEIC950達成時には愛用していました。
また英文法に不安のある人は、ワンランク落とした『1駅1題 新TOEIC TEST文法特急』がベスト。難易度はTOEICと同等ですが、解説が初心者向けに充実しています。
英文法に関していえば、Part5で頻出なのが時制と比較です。
これらも問題を解きながら理解していけばOKですが、参考書として1冊おいておきたいなら『Evergreen』です。TOEICに限らず、英文法をわかりやすく網羅している良書です。
『総合英語Evergreen』は受験&TOEIC英文法に最適の参考書!Forest後継の実力とは
Part 7の長文読解は速読力がカギ!
Part 5、6の46問を平均25秒で回答した場合、Part7は1問1分(5問のロングパッセージなら5分)で解くことが必要になります。
問題の先読み→長文のスキミング、スキャニングという(斜め読みして必要なキーワードなどだけ読み取る方法)解き方をする人が多いです。
800点程度であればOKですが、私はリーディングは正答率100%を目標にしているので、全文読んでから一気に問題を解いていきます。
時間内に終われば自分の得意な方法を選んでOKですが、いずれにしてもTOEICの長文は速読力がモノをいう世界です。
速読力はPart7の問題をこなすことで成長していきます。『時間内に問題を解く』という縛りを崩さずに勉強しましょう。
また、最後にネックになるのはやはり単語力です。
スラスラと英語を読めてもわからない単語が出てきた瞬間に脳がストップ。時間ロスにつながりますね。
文章が把握できないのか(英文法)
単語がわからず読み進められないのか(単語力)
自分の弱点を埋めながら速読力を鍛えていきましょう。
TOEIC模擬試験の解き方
短時間でも毎日続けること。TOEICのスコアアップの基本ではあるのですが、模試を最初に解くときは通して解くことが理想的です。
TOEICテストは2時間休憩なし。このスケジュールに慣れていないと息切れしてしてしまいます。2時間休みなしの状態で集中力を維持できるか。TOEICスコアアップの最後のハードルです。
2時間取れないのであれば、せめてリスニングとリーディングに分けて100問ずつ。
その後の答え合わせは時間を変えてもOKですが、模試だけはしっかり時間を取ってこなしたいところです。
TOEICスコアアップにおすすめの参考書
新形式対応のおすすめテキストは以下の記事にまとめています。
新TOEICを完全対策!新発売のおすすめ問題集、参考書徹底レビュー!【新形式対応】
公式問題集が必須のテキスト。金フレもほぼ必須級です。
あとは自分の弱点の応じて英文法の特急シリーズや長文読解の問題集などをプラスしていきましょう。
ただし、大切なのは買って満足しないこと。
問題集の質よりも『1つのテキストを最後まで、何回もこなす』ことが大切です。
無理しないペースで自分に合ったテキストを選びましょう。それでは。
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