実力主義の導入、年功序列の崩壊など、これまでの日本企業の常識が崩れつつある昨今。
『学歴至上主義』と言われたキャリアも変わりつつあります。
しかし、言葉だけが先行し、まだまだ新卒採用では学歴が重視されているのが現実…
個人的には学歴フィルターを悪いものだとは思いませんが、頭を抱える人も多いですよね。
今日は、大学より少し戻って『付属高校と学歴』のお話。
かくいう僕も、実は付属高校出身。
おそらく誰でも知ってるであろう大学の中高一貫校です。
僕は高校から受験して入学しました。
高校受験の偏差値は70くらいだった気がしますが…今はどうなんでしょう…。
僕が通っていた高校では9割以上が付属の大学に進みます。
『大学付属校』の中には、内部進学は3割程度で、『実質進学校』の高校もありますね。
ずるい
馬鹿ばかり
生ぬるい
何かとヒドい言われ方をする付属上がりですが…苦笑
僕は、この『付属高校』から残り1割の『他大学受験』をしました。
『付属高校』と『大学受験』の両者を知る僕が、そのメリットとデメリットについて考えてみます。
なぜ大学付属高校に進んだか
元々、僕は中学時代から『数学』と『理科』が得意でした。
小さい頃から、昆虫や鳥、動物図鑑を丸暗記するような理系坊やだったので…
そのため、僕は高校受験で、
『理工学部』か『農学部』がある大学の付属高校
に絞っていたんです。
正直、当時はどこで何が学べるなんて知らないので、
『理系学部に行ければ良いし、大学受験しなくて良いならラッキーじゃん!』
という考えでした。
夢がしっかりしてるような、怠惰なような…苦笑
結局、MARCHと早慶の付属校を何校か受けましたね。
僕は試験は得意だったのですが、実技科目(家庭科とか体育とか)の成績が悪く、また提出物を忘れる系男子だったので、通知表の成績はあまり良くありませんでした。
今のシステムを知りませんが、当時は学校の成績も公立校入試に大きく関わっていたので、僕が公立トップ校を狙うのは難しかったのです。
そのため、公立は滑り止めでソコソコの高校を選択し、私大付属に全力でした。
付属校の実情
受験レベルに満たないカリキュラム
正直、学校の授業は生ぬるかったです。
教科書に沿って授業を進めるだけ。
定期テストもほとんどが教科書の章末問題レベル。
問題の最後に中堅大学の過去問が出る程度でした。
ごくたまに東大に受かる生徒もいるため、『進学校としても有名』なんて書かれたこともありましたが、とんでもない。
到底『受験レベル』には満たない内容です。
もちろん多くの学生は『受験のプレッシャー』なんてありません。
ベースの能力が高い生徒は多く、中には医学部を目指したり、国立大を目指す生徒はいましたが、ごくわずか。
テスト前に教科書とノートを振り返って少し勉強すれば、すぐに『優秀な生徒』になれます。
多くの生徒は3年間『テスト前の1週間だけ』の勉強で過ごしていました。
『高校偏差値』と『実際のレベル』の乖離
僕も、そんなぬるま湯に浸っていたのですが、幸いなことに、高校受験の貯金が残っていた高1の秋、代々木ゼミナールの模試で3科目全国ランカーになれました。
ご褒美は1年間授業料無料の権利。
『(タダなら行こうかなぁ…)』
という軽い気持ちでしたが、塾講師の指導に衝撃を受けます。
授業が面白い。そしてわかりやすい。
学校より数段上のレベルでも簡単に教えてくれる。学校と全然違う…。
結果、僕は、高2の秋でも3科目偏差値70を(ギリギリ)キープして、特待生に滑り込み、高2高3を授業料免除の特待生という身分で塾に通わせてもらえました。
ただ、この『偏差値70』という数字。
僕が通っていた高校と変わらないはずです。
本来であれば学校でも平均くらいのはず…
しかし、学内模試の順位で、僕は約200人中1ケタを外れたことがありません。
高校に入学して1年が経つ頃、『偏差値70の集団』は『偏差値50の集団』に変わっていたのです。
中学とはレベルが違う高校の勉強。
科書レベルでのんびりしていれば、他校の生徒との差はどんどん開いていきます。
僕が推薦を蹴って他大学を受験した理由
『予備校』に通ったのが転機でした。
他の高校の生徒と勉強する中で、
『(あ、ウチの高校はマズい)』
と感じたことがきっかけです。
ただ、受験をするには1つ問題が…。
『他大学を受験する場合、内部進学は不可』
こんなルールがあったのです。
とはいえ、受験勉強をしていたため、併設の私大は一般入試でも受かるレベルでした。
結局、
『併設大を一般で受けつつ、国立を含め、よりレベルの高い私大も受験する。』
と決心しました。
結果、なんとか志望していた大学に合格することが出来ました。
こう見ると、付属校に進んだ意味はなかったですね…汗
おとなしく公立に行っておいたほうが親孝行でした。すまん!親父!おふくろ!
予備校の特待ゲットで許してくんなまし…。
付属校は就活に不利なのか
そもそも付属校の『思想』とは
例えば、付属校では英語だけでなく第二外国語を学べたり、大学の授業の先取り学習があったり、先々を意識した教育が行われている。
付属校からの進学者は建学の精神をよく理解しているといういう意味で、大学からはリーダー的存在になってほしいとの期待もある。
一般的に付属校は「優しい性格で競争に向いていない」「のんびりした環境で力を発揮する」「打ち込みたいスポーツや趣味がある」などという子どもに向くとされる。
しかし、最近では一般入試で入学してくる生徒との学力差が拡大しているという大学側の危機感から、受験はなくとも学力アップを目指す付属校も増えてきている。
”建学の精神”の理解が、リーダー的存在に繋がる理由は良くわかりませんが、こんな記事を見つけました。
『付属校』や『中高一貫』で、その学風を体現する人材に育てたい…
建前としては使われますね。
『受験に捉われない柔軟な思考力、幅広い学習』
なんてことも効いたことがあります。
確かに、受験勉強に割く時間を、別の学習…
受験科目にはない実学的な勉強や、社会経験に当てる等、進学校には出来ないことをするのは可能です。
早慶付属等の上位校では、このような取り組みも見られるようです。
しかし、こんな思想も形骸的になっている学校が多いのではないでしょうか。
私のいた学校は、少なくとも、
『勉強しなくても有名私大に入れる高校』
これ以上でもこれ以下でもなかったように感じます。
付属校は『使えない』!?
- 受験なしの有名一貫校卒業者「使い物にならない」 マツコ発言に「これは本当」「8割はダメ」同意する声多いが… : J-CASTニュース
- エスカレーター式進学組は就職に不利?企業の採用担当者が見る、選考でのチェックポイントとは – Column Latte
- 勉強しないし、忍耐力もない? 「付属校出身者は就活で不利」は本当なのか | 企業ニュース | キャリコネ
あああああどんどん出てくる。
さて、『学歴至上主義』が顕著な日本の就職…特に新卒採用。
僕はこの思想はあまり好きじゃないんですが、それは置いといて…
もちろん『学歴』には高校も含まれます。
『大学受験』が『一定の努力ができる人間』という評価になるのであれば、付属組が不利になる可能性は十分あると思います。
ただ、本当に付属校を冷遇するなら、『指定校推薦』や『AO入試』が、履歴書上は一般入試と同じに見られる点もどうにかすべきですよね。
なんか、日本の新卒採用システムがどんどん滑稽に見えてきたな…。
「新卒でグーグルやNTTデータ、日本IBM、日経新聞やグリー、大和証券、ユニバーサルミュージックなどの有名企業に入った友人たちは、みんな内部進学者でしたね。僕のころは、かえって付属校出身者の方が就職はよかった気がします」
このOBによると、付属校が就活に有利な理由は、なんといっても「要領のよさ」があるという。大学ではあまり勉強熱心ではないが、ポイントを押さえて単位を取得することに長けている。
「のびのびした自由な雰囲気を持っているので、特にIT系とかクリエイティブ系には強かったと思います。ただ、銀行とか堅い業界の大企業では、必ずしも有利じゃなかったかもしれませんね」
出典:勉強しないし、忍耐力もない? 「付属校出身者は就活で不利」は本当なのか | 企業ニュース | キャリコネ
付属校うんぬんはあまり関係ない気もしますが、このようなポジティブ?な意見もあると添えておきます。
学歴を重視しない業界や企業では冷遇はされないと言ってるだけな気がしますが。
おわりに
僕が通った付属校にも、どう見ても優秀で、努力家で、実際に今でも成功している人は何人もいました。
ただ、傾向として、学校側が、受験組にはない『ゆとり』を上手に活用しきれず、結果として怠惰な学生を量産する現状があると思います。
もちろん生徒側にも問題はあると思いますが、『楽して有名大に行ける』システムがあるのですから、そりゃ利用するでしょう。
『幼稚園から慶應』なんかは一部ではステータスになるらしいですが…
『付属校』という肩書きがポジティブな意味になるには、抜本的な改革が必要なんでしょうね。
付属上がりだって立派な人もいるんだよ!
こんな声がもっと大きくなれば良いですが…果たして…。
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